ASMR
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ASMR=Autonomous sensory meridian responseの
                    動画を見てみた。
雑誌をめくる映像とともにバイノーラル録音された
                    音が流れるだけなのだが、確かに快感がある。
- ある程度音量が大きいほど快感が強い
 - 映像は全画面にした方が快感が強い
 - 目を閉じても快感はある
 - 別の映像をみたり、他の作業をしながらだと快感は薄い
 
という傾向があるように感じられる。
                    試せていないが、映像と音をずらしたら、やはり
                    快感は薄まるだろうか。
                    あるいは、雑誌をめくるのが動物やロボットだと
                    したらどうだろうか。
上記のような傾向を踏まえると、入力される情報
                    (今回は視覚と聴覚のみ)の一致度が高い、つまり
                    視覚センサと聴覚センサのコンセンサスが高純度で
                    成立している状態が鍵になるのではないかと思う。
そのようなコミュニケーションの究極に、あらゆる 領域でコンセンサスがとれた状態としてのエクスタシーが あるのだろうか。
An At a NOA 2017-03-26 “人はなぜ物語を求めるのか”
おそらく、触覚や嗅覚などの他の感覚器官でも、
                    ASMRが得られるだろうが、視覚や聴覚に比べると
                    S/N比を高く保つのは難しいかもしれない。
ASMRとは言わば、抽象化された絶頂感である。
セックスには少なくとも二つの役割がある。
一つは、有性生殖による物理的身体へのエラーの導入であり、 もう一つは、コンセンサスの確認による快楽の成就である。
(中略) コンセンサスの確認とは、これらの感覚を一致させることであり、 二つ以上の物理的身体が同一の視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚を 共有することによって達成される。
An At a NOA 2016-12-20 “セクサロイド”
セックスにおける絶頂がすべての感覚器官の
                    コンセンサスを目指すのに対し、ASMRは一部の
                    感覚器官のコンセンサスによって成立すると
                    考えれば、「亜絶頂」とか「半絶頂」のような
                    語がイメージに近いか。
                    あるいは「頂」と異なるピークの表現として、
                    「絶端」「絶顚」とか、「頂」に近づくとして、
                    「接頂」「逼頂」とか。