知覚
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書籍部で触楽フェアをやっている。
そこで中村雄二郎「共通感覚論」を見つけたので購入。
関連してメルロ=ポンティの「知覚の哲学」も買ってしまった。
コンセンサスについて書いた記事のような話が書かれていることを
期待しているのだが、そこから知覚できるものだけが真実だみたいな
方向にいってしまっていないかだけが気がかりだ。
意識と呼べるものが何かを知覚しているというのはイメージが違っていて、
センサとして知覚したものに対して理由付けをしていく過程が、
後から振り返って意識として理由付けされる、というようなイメージだ。
そういう意味で、
意識とは、理由付けを備えた評価機関である。
An At a NOA 2016-03-09 “意識に関する考察”
ということなのである。
それにしても積読中の書籍は増える一方だ。
取り急ぎ読みたいものは、
- フランシス・ベーコン「随筆集」
- フランシス・ベーコン「学問の進歩」
- フランシス・ベーコン「ノヴム・オルガヌム」
- イアン・ハッキング「表現と介入」
- アンドレ・ルロワ=グーラン「身ぶりと言葉」
- モーリス・メルロ=ポンティ「知覚の哲学」
- 中村雄二郎「共通感覚論」
ベーコンとハッキングは帰納と演繹について、
グーランは音楽と言葉について、
メルロ=ポンティと中村はコンセンサスについて、
というように大ざっぱには読みたい理由が分かれるが、
大本は同じなのだろう。
積読リストはおそらくこの5倍くらいあるだろうか。
30になるまでに一度整理しよう。