consensus
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コンセンサスconsensusは、wiktionary英語版によれば、
consentio=con+sentio、つまり「知覚の共有」から来ている。
共有するには二つ以上の知覚するもの(センサ)が必要になり、
大ざっぱに言えば、共有は通信段階と比較段階に分けられる。
センサは別個のものとして意味付けられるものである必要はなく、
結果としては同一視されるものであってもよい。
同一のセンサが異なるタイミングで知覚したものの共有もまた、
コンセンサスを形成しうる。
逆に、孤立した単一の知覚からはコンセンサスは生まれない。
人間というセンサに意識というコンセンサスが実装できたのは、
神経系という通信路に発生する、異なる二つ以上の知覚を
共有するだけのバッファを手に入れることができたためだ。
あるいは、社会というコンセンサスを実現できているのは、
知覚を共有するための通信手段があるからだ。
それはもちろん言語に限らないし、どちらかと言えば、言語は
後発の共有手段のように思われる。
このように考えると、あらゆるセンサに意識や社会のようなものを
実装することが可能だと考えられる。
知覚の共有方法がそのあり方を決めることになるが、
現時点でのいわゆるセンサの多くは、通信手段の実装に比べて、
知覚同士の比較手段の実装が遅れていると感じられる。
比較手段の決定とは、同一性の決定である。
真理、正義等も、ある同一性の上に築かれるコンセンサスでしかないが、
だからと言って悲観あるいは軽視するようなことではないと思う。
次の行動に対する指針としてコンセンサスが役に立つのであれば、
それを利用して行動を続けるということがつまり生きるということなのではないか。