我々は人間なのか?
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ビアトリス・コロミーナ、マーク・ウィグリー
「我々は人間なのか?」を読んだ。
作るものによって作られるもの。
本書で示される「デザイン」のイメージは、
エッシャーの「Drawing Hands」に近い。
デザインする者とデザインされた物という
区別があるのではなく、ものの相互作用の
過程がデザインであり、その過程自体が
ほとんどもう人間なのだが、通常は敢えて
者と物に分けて、者の側を人間と呼んでいる
に過ぎない。
「生命の内と外」と同じだ。
道具と装飾、あるいは機能と遊びの違いは、
相互作用の途中で一時的に決まるものであり、
装飾や遊びがエラーとして発生することで、
相互作用は収束という死を免れることができる。
エラーが引き起こす不確定性、不安定性が、
すなわち思考である。
「我々は人間なのか?」という問いは、
最大のエラー誘発装置となることで、
人間という過程、デザインという過程を
駆動させているように思う。