バーチャルYoutuber
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あんまりちゃんと見たことないけど、Youtuberの
面白さは、自分でやろうとしたら場所とか時間とか
お金の関係でハードルが高いものを実現してくれる
ところにあるのではないかと思う。
可能なものpossibleとして妄想だけはできるものを、
実在のものrealにしてくれる面白さというか。
送り手であるYoutuberも受け手である視聴者も
現実actualの空間にいるというのは、実写の写真や
映画と同じであり、場所、時間、お金などのactual
ならではの制約を解こうとする企画と相性がよい
ように感じる。
最近はバーチャルYoutuberというのが登場したようで、
そこでは送り手であるYoutuberがactualな存在から
virtualな存在になっている。
そうすると今度は、マンガやアニメ、ゲームと同じ
ように、actualな受け手が受け取れるものにするために
制約を設ける必要が出てくる。
人間のかたちをしていたり、まばたきをしたり、
動いてみたり、しゃべってみたり。
何でもありのvirtualをactualに近づけるには、Sayaと
同じように、制約を取り入れるしかない。
一方で、virtualにおいてactualを完全に再現することは、
技術的にはすごいかもしれないが、受け手の想像する
actualの幅を狭め、virtualである必要がなくなっていく。
容姿や声をデフォルメすることは、受け手の内部での
virtualからactualへの想像の余地を残すという意味で、
virtual独自の面白さを残すことになると思う。
(これは、actualからvirtualへの忘却関手をどのように
設定すればよいかという問題である)
それにしても、のじゃおじには笑った。
視覚情報vs聴覚情報&発話内容のアンバランスさ。
actualな中の人を想像しようとするたび、無遠慮に侵入
してくるvirtualな狐娘の姿。
virtualならではというか。
actualには真似できない面白さがある。