1/3か1/2か
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この問題で答えが1/3なの文章的に納得がいかない… 1/2派です。 pic.twitter.com/seZ4cUWxfO
— ぎん@なぞまっぷ (@tenhouginsama) 2017年9月19日
男の子が生まれる確率をP(M)、女の子が生まれる確率をP(F)
                    としたとき、どの夫婦からも、男女が1/2ずつの確率で生まれる
                    とすると、P(M)=1/2、P(F)=1/2となる。
このとき、
                     1. ある夫婦の第一子として生まれる子が女の子である確率
                    はP(F)=1/2である。
                    では、
                     2. ある夫婦に長女がいたとき、第二子として生まれる子が
                      女の子である確率
                     3. ある夫婦に二人の子どもがいて、片方が女の子であることが
                      判明しているとき、もう片方が女の子である確率
                    はそれぞれいくらだろうか。
ともに条件付き確率であるから、P(A|B)=P(A∩B)/P(B)
                    のかたちで表現すると、
                    2の場合には、
                     A. 第二子として生まれる子が女の子である
                     B. 第一子として生まれる子が女の子である
                    としたときのP(A|B)なので、
                     P(A∩B)=P(F)×P(F)=1/4
                     P(B)=P(F)=1/2
                    より、P(A|B)=P(F)=1/2である。
                    3の場合には、
                     A. 子どもが二人とも女の子である
                     B. 二人のうち少なくとも一人が女の子である
                    としたときのP(A|B)なので、
                     P(A∩B)=P(A)=P(F)×P(F)=1/4
                     P(B)=1-P(M)×P(M)=3/4
                    より、P(A|B)=1/3である。
第一子の性別が第二子のP(M)とP(F)に影響しない
                    のは2でも3でも成立しているから、「第一子の
                    性別は第二子の性別の偏りには影響しないはず
                    だから1/2なのでは」という反論は筋違いだ。
                    違うのは分子P(A∩B)ではなく分母P(B)である。
要するに、設問の仕方が悪いから2のように誤読
                    できますというのが、1/2派の言い分なのだろう。
どちらでもよい。
                    単なるコミュニケーション不足である。