短調の悲しみ


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ある波長の音を基準にしたとき、その整数倍の長さの波長をもつ 音とはハモることができる。
ハモるというのは、二音の振動数差に伴ううなりの波長もまた 元の波長の整数倍になり、いわゆるうなりとしては聞こえない 状態のことを言うのだろう。

元の音よりも波長が短い=周波数が大きい音を、周波数比率が 整数倍になるように追っていくと、 1:2:3:4:5:6=C:C:G:C:E:G となり、4:5:6という長調の比率が現れる。
逆に、元の音よりも周波数が小さい音を追っていくと、 1:1/2:1/3:1/4:1/5:1/6=C:C:F:C:A♭:F となり、1/4:1/5:1/6=15:12:10という短調の比率が現れる。

この知覚の差が感覚の差にどういった経緯で組み込まれたのかは 非常に興味深い。
短調の悲しみはどこから来るのか。
短調は悲しいものだと教わるからであると言えるだろうか。