抽象
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情報を抽象することで、短絡路が形成される。
                    それは情報の圧縮、つまり距離空間における距離の
                    短縮であるから、一般的には非可逆過程である。
短絡の投機性は形成された短絡路を圧倒的大量に
                    通行することによって次第に減っていく。
                    同じ短絡路を通るというのはコンセンサスが
                    生じていることに対応する。
                    意識にとって、意味付けが堅実的短絡に感じられ、
                    理由付けが投機的短絡に感じられるのは、この
                    短絡路の反復の多寡によると考えられる。
反復の少ない短絡は、コンセンサスを仮想し、
                    その幻影を頼りにしているように見える。
                    それが、理由である。
p.s.
                    抽象の非可逆性は、タイムトラベルで過去に行くことの
                    不可能性に対応するだろうか。
                    非同期処理の同期化を時間とみなしたときの、タイム
                    トラベルが何を意味するかはさておき。