ウロボロス
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理由律に絡め取られたセンサは、原因を求めて彷徨い歩く。
それは、神、他者あるいは自己に出会っただろうか。
いずれにせよ、理由律の出発点として、後に自己として再認識
されるものに辿り着くことで、ウロボロスができあがる。
こうしてできた、理由付けの再帰構造こそが、意識たり得るだろう。
現象学のような、全ては意識の織りなす世界であるという世界観は、
ある意味では究極のウロボロスなのかもしれない。
演繹は入れ子にする意味に乏しいが、帰納は入れ子にすることで 新たな意味を獲得する。
おそらく、再帰構造の中にしか、人間は人間性を見出せない。
An At a NOA 2015-06-09 “hIE”