義務教育の限界
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【悲報】2~3年後、小中学校において「道徳心」「愛国心」に成績をつける、と文科省が決定。
これ、本当ならすごいな。。。大丈夫かよ、文科省。。。
何と言うかもう、子どもができたら小学校に上がるまでに
教えなければならないことがどんどん増えていくみたいだ。
道徳心も愛国心も一意的ではないし、その判断が先行して
コンセンサスを取っていくものでもない。
時代、場所に応じて、コンセンサスが得られていく中で、
その判断内容が決まっていくものだ。
小中学校での教育は、ある一意的な判断の一方的な伝達
に陥りやすい。
ある程度までそういった方式で進めることが、既往の知見を
年少者に伝達していく近道であることを否定しづらいのは
確かだが、行き過ぎるべきではない。
義務教育の限界は、ある特定の正しさを仮想しなければ
成立させるのが難しい点にあると思う。
それをかわすためには、教育する側にかなり高度な対応力が
求められるが、果たしてそんな教師なんているんだろうか。
「学問に王道なし」において王道がないのは、単に学問が
平易でないからだけではない。
学問それ自体、常に正しい目標はどこなのかと探究する
営為であるからして、一意的な距離概念が成立しないからでもある。
There is no royal road to learning.
It's not only because learning is not easy, but also
because learning itself is a kind of researching for
what the rightness is and there is no unique notion of distance.