電子書籍の引用
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森博嗣のXシリーズで文庫化されていない
                    「ムカシ×ムカシ」と「サイタ×サイタ」を読みたくなり、
                    電子書籍版をGoogle Booksで買ってみた。
PC上のブラウザでもスマートフォンでも読めるし、
                    スマートフォン側ではPCで読んだ分も同期してくれるので便利だ。
                    PCでは上手くいかなかったが、スマートフォンでは検索もできる。
                    読み返すのにとても便利である。
さて、1つ気になったのが、電子書籍からの引用方法である。
                    紙の書籍はページという概念が固定しているため、ある書籍の中での
                    位置を指定するのにページ数が使える。
                    文字サイズや行間が可変である電子書籍ではページという概念は
                    かなり曖昧である。
                    (そもそも電子書籍にページという概念を含めておく必要はないと思うが、
                    現状ではそのままになっている。)
Google Booksでは文字サイズ等によらず、ページに相当する量が
                    設定されているようだ。
                    「ムカシ×ムカシ」では総数が213で、その中での現在位置が数字で示される。
                    文字サイズによっては1ページが数画面にわたって表示されることになるため、
                    画面遷移回数と数字はもちろん一致しないものの、書籍の中での位置特定を
                    するためにはこの形式がよい。
                    他のソフトウェアによっては%表示をしている場合もあるだろう。
%表示や節番号等、何でもよいが、電子書籍の引用形式を定めて、
                    電子書籍リーダ上で選択したテキストから自動生成できるようにしておくのが
                    よいだろう。
                    引用元も引用先も電子書籍なのであればリーダ内で<a>タグと同じように
                    直接リンクできる。
                    しおりやマーカの機能用に、ある箇所を同定する仕組みは既にあるのだろうから、
                    それをhrefに使い、タグの中身を人間にとってリーダブルな形式にするだけで
                    そのまま使えるはずだ。