プログラミング教育
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義務教育課程でのプログラミング教育の是非について。
個人的には現状の価値観が変わらないのであれば、
                    教育とプログラミングはとても相性が悪いと思う。
                    プログラマの三大美徳というのは学校で教わる道徳教育とは
                    相容れない。
わずか6年程度ではあるが、個人的な経験の中で、プログラミング
                    する動機は大きく分けて2つあると感じている。
                    1つは三大美徳よろしく何かの作業の負担を軽減したいとき、
                    もう1つは純粋にプログラミング自体をしたいときだ。
子供が「何のために○○なんて勉強するの?」と質問することが
                    多いと感じるのは単なるステレオタイプかもしれないが、
                    理由をつけないことには何もできないというのはとても人間らしい。
                    (○○に入る科目の人気No.1は算数、数学かもしれないが、
                    数多くの科目の中で最も論理的思考に依拠するであろう算数と数学が、
                    論理的思考による抵抗を受けるというのは皮肉的である)
上に挙げたプログラミングの1つ目の目的とは、突き詰めれば
                    人間がいかに仕事をせずにすむかという怠惰にある。
                    理由を与えなければ動機が生まれないような教育しかできない状況で、
                    いかにして道徳観とすり合わせていくかというのは非常な困難を
                    伴うのではないかと思う。
理由抜きに興味を引き立てられるような教育プログラムが組めるに
                    越したことはないだろうが、プログラミング教育の目的を議論している
                    ようでは到底望めない。
                    道徳観を変えて、勤労の義務をなくしにかかる方がよっぽど安易な方法だろう。
メディアリテラシー等、情報教育の中でも今後必須になっていく分野が
                    あることには同意するが、プログラミングがその中に入るには、
                    常識や道徳観のような既往の教育の変化も必要になると思うので、
                    その辺まで込みで考えてほしいと思う。
                    単純にプログラミング教育を足しただけではほぼ間違いなく失敗する。