インフラの解放
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上記の東洋経済オンラインの記事のコメント欄を見ると、
記事の意見に反対の人間の方が多いようだ。
これは何をインフラと考えるかで立場が変わるのではないかと思う。
インターネットをインフラだと見る人は、LINEという特定の1社が
インフラの一部を占拠することで他の通信を圧迫するような事態を
引き起こす可能性を指摘することで、LINEの対応を問題視している。
LINEをインフラだと見る人は、災害時のインフラの無料解放と解釈
することでLINEに肯定的な反応を示している。
後者にとってはインフラが拡大しているが、前者にとってはむしろ
インフラは縮小している点が意見の違いを生むのだろう。
いずれもインフラだとみなさない人はおそらく議論に参加していない。
LINE Outという機能がインターネット回線と電話回線のどちらを
使っているのかもよくわかっていないので、上記の議論は間違っている
かもしれないが、大筋としてはこんなところだろう。
それにしても、こういう記事とそれに対する反応を見ていていつも思うのは、
とても疲れるということだ。
FacebookのコメントにしろTwitterにしろ、とても短い文章の中で
意見を言おうとするものだから、論理を組み立てようという気がないものも
多く、議論の形態になることなど望むべくもない。
要は肯定派も否定派も茶々入れにしか見えないのだ。
それが今の新しい世論の形成の仕方なのかもしれないが、そういうものに
振り回されるのはとても大変だろうなと思われる。