範囲攻撃
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ここんとこ沸騰してる「オタク差別」の存在について、「差別ではない」「差別かどうかは微妙」という意見に私は反対するよ。オタクだろうが何だろうが、犯罪的とかキモいとか、実態と実績のある特定の個人に投げかけるだけなら「軽蔑」で済むものを範囲攻撃して、罪のない人を巻き込めば「差別」です。
— こなたま(CV:渡辺久美子) (@MyoyoShinnyo) 2018年4月23日
ここで「範囲攻撃」と呼ばれているのは行き過ぎた演繹の
ことであるように思う。
それは一種のハラスメントであり、論理的には大いに誤謬を
含んでいる。
具体的なものをまとめて抽象的なものに置き換えるという
「範囲化」をえいやでやってしまえるような、誤謬可能性を
はらんだ投機的短絡の過程が意識であるとも言えるが、
その範囲化の判断基準が変更可能であることもまた意識の
特徴であり、変更可能性を失い投機性だけを残した範囲化は
範囲攻撃へと転ずる。
常識も慣習も言語も文化も宗教も科学も、意識的な行為は
常にその可能性を秘めているはずだ。
(という指摘もまた範囲攻撃になり得るはずだ)
自分がどんな判断基準に従っているか。
他にどんな判断基準があり得るのか。
それは常に気にしていたい。