デジャヴュとジャメヴュ
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デジャヴュとは、ある感覚が以前にも感覚された
                    ことがあるように感じられることであり、
                    ジャメヴュとは、逆に、ある感覚に慣れているのに、
                    それが初めてのように感じられることである。
この表現において、感覚の代わりに知覚を用いる
                    ことはできないように思われる。
                    知覚は意味付けの範疇にある非同期処理であり、
                    それを同期化することで感覚として意識の範疇に
                    入ってくる。
非同期処理の同期化は、心理的身体のセンサ特性に
                    影響を与えるが、影響がある度にセンサ特性が更新
                    されるため、一般的には同期化の影響が全く同様に
                    再現されることはないと考えられる。
                    しかし、夢のような抽象の再現過程も含めると、
                    たまたまセンサ特性の変化の仕方が極めて近い状況に
                    なるような同期化も生じないとも言い切れない。
                    これがデジャヴュとして感じられる。
逆に、多数回行われた同期化の影響が、何かの拍子に
                    消え去ってしまうようなセンサ特性の変化が起きると、
                    その同期化の影響が新鮮なものとして現れることも
                    ないとも言い切れない。
                    これがジャメヴュとして感じられる。
これらの感覚は、視覚的な知覚に限ることではないと
                    思うが、フランス語でvuとなっているために日本語でも
                    視がつく。
                    既聴感だとdéjà-entenduとかになるんだろうか。