DecNef2
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DecNefを応用した技術のプレスリリースが出ていた。
                    (でもATR以外は共同研究機関が違うな)
つらい経験を思いだすことなく、無意識のうちに恐怖記憶を消去できる ニューロフィードバック技術を開発
仕組みとしては、回路のつなぎ替えによるセンサ特性の変更に
                    近いような印象を受ける。
                    恐怖記憶という実体がどこかに貯蔵されているわけではなく、
                    抽象を行う回路のセンサ特性として表現されているのであれば、
                    回路のつなぎ替えによって記憶=センサ特性を変更することは
                    十分可能である。
                    ある入力に伴う抽象(ここでは赤色の視覚刺激)と、別の抽象
                    (ここでは恐怖刺激)の間をつなぐ特性を、さらに別の抽象
                    (ここでは報酬刺激)との間につなぎ替えている。
                    前段(赤色の視覚刺激の判定)はスパース機械学習によって行い、
                    後段(恐怖刺激から報酬刺激へのつなぎ替え)はDecNefによって
                    行っているらしい。すごい。
この仕組みは当然人間に元々備わっていると思われるが、
                    つまりは投機的短絡のことである。
                    それを意識が自ら行うことは不可能であるが、それは、
                    意識というのは投機的短絡が施された後に、それによって
                    下される判断によって意識されることを意味する。
                    では投機的短絡は無意識が行うのかと言われると、
                    それも少しイメージが違う気がして、当然意味付け回路の
                    影響は受けるだろうが、理由付け回路自体の特性の
                    影響も受けるという点で、意識されない意識の特性が
                    関与しているようなイメージのような気がしている。