組織
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少し前に新しい組織に参加して以来、
組織の在り方について考えることがある。
組織も集団であるから、その集団にとっての正義を
維持することが、その組織を維持することにつながる。
それはほぼ同義だと言ってよい。
維持の仕方には大きく分けると二つあり、
一つは構造によって維持される正義、
もう一つは理屈によって維持される正義、である。
構成員がその集団の一員であることに熱心でない場合、
前者の方針をとるしかなく、これまでの多くの組織は
そうであったし、今ある組織もほとんどはそうである。
その種の組織では、正義を維持するための構造を抽象し、
その管理にコストを割くことで、正義を維持する。
クライアントサーバモデルだ。
一方、理屈によって正義を維持する組織においては、
組織体制の在り方は重要ではなく、管理という概念は
存在しない。理屈で支えられた正義を信仰することで、
各々が自分自身、あるいは組織に属する他人の
あるべき姿を描くことができる。
幻影旅団や個別の11人のような集団であり、
P2Pモデルである。
宗教は必ずしもこちらであるということはなく、
前者として形骸化していることもままあるだろう。
これらの組織は、意味付けによる集団と理由付けによる集団と
言うこともでき、組織としての存続期間の期待値の長さという
点でも、理由付けに対する意味付けの圧倒的優位というものが
感じられる。