描像
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シュレーディンガー描像は、オブザーバブルは時間発展せず、
状態が時間発展する、としており、ハイゼンベルク描像はその逆である。
センサと情報として捉えると、センサがオブザーバブル、
つまり演算子に対応し、情報が状態に対応する。
ある観測の確率分布が、センサと情報のいずれの時間発展に
由来するか、という違いである。
両者の定式化は等価なので、いずれの立場をとっても解釈は
可能だが、個人的にはシュレーディンガー描像の、センサは
変化しないという発想の方が好きだ。
生命が秩序のことなのだとすれば、時間発展する情報を、
センサというかたちで秩序立てられたものが抽象することで
秩序を形成しており、秩序あるものとしてのセンサは変化しない、
という方がわかりやすい。
このあたり、シュレーディンガーが「生命とは何か」で書いている
ことなので、シュレーディンガー自身の生命観が量子力学の
体系化にも影響しているのかもしれない。
ファインマンの経路積分は、これらの演算子形式とは違った
捉え方をするのだが、どのように位置付けられるだろうか。