FPS
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FPS(First Person Shooter)は、VR技術によって初めて完成する。
従来のFPSは、モニタという第四の壁があることで、
                    一人称視点でありながら私ではないという、
                    中途半端なものであったように思う。
                    それが、VRによって第四の壁がなきものにされることで、
                    ユーザは初めて「今、ここ、私」としてゲームを体験し得る
                    ことになり、ここにFirst Personが完成する。
そのゲーム内において、それでも躊躇なく銃を打ち続けられるだろうか。
                    それは、従来の画面越しのFPSとどのくらい違うだろうか。
                    もしそこで、銃を打てなくなってしまうようなことがあれば、
                    VRは新しいrealityと「今、ここ、私」のセットを仮想するだけの
                    技術に達したと言ってよいだろう。
ユーザは、ユーザではなくゲーム内のキャラクタになってしまうことで、
                    ためらいが生まれ得ると思う。
                    そのキャラクタは私だろうか、私ではないだろうか。