ベーシックインカム2
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スイスのベーシックインカムに関する国民投票は
圧倒的多数で否決されたようだ。
BBCの記事
記事中、反対派の意見として、
Critics of the measure said that disconnecting the link between work done and money earned would have been bad for society.
とあるが、下記のツイートでも指摘されているように、work doneと
money earnedのつながりはベーシックインカムによってはなくならない。
「働かなくても生きていける」ことを問題視するなら(賛否は置くとして)批判としては成り立つけど、ベーシックインカムは生活保護と違って「よく働くと収入が増える」仕組みでありそこが重要な点なので、批判としてはおかしいよね。 https://t.co/FcEwnAS9Jc
— 久保田裕之(家族社会学) (@hkubota1016) 2016年6月5日
どうも、そういった批判の根底には20世紀後半の社会主義の失敗を
意識しているところがある気がしてならない。
さて、ここで言われているような「働かなくても生きていける」ことを
問題視した批判にはどれだけもっともらしさがあるだろうか。
以前書いたように、
勤労の美徳というものは、仕事をすることがよいことだという正義を 掲げないと人間社会が成立しなかった時代の名残に、いつかなっていく。
An At a NOA 2016-05-26 “もったいない?”
と思っているので、現状の倫理観で言えばもっともらしくも聞こえるが、
そうではない方向に舵を切るほうがよいのではないかと思う。
勤労の美徳というコンセンサスが得られなくなった時代がきたら、
あのときはまだ早かったと振り返ってもらえるだろうか。