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ギリシャ危機の裏でプエルトリコがひっそりとデフォルト宣言をし、
                    うるう秒がうんたらという話で少しだけ盛りあがっている最中、
                    マスコミへの圧力がどうのという話が出ている。
マスコミュニケーションという形態自体が既に大衆を扇動するための
                    構造をはらんでいるのに、なぜいまさら取り沙汰されるのか。
                    20世紀に生きた人は、比較的テレビや新聞を「正しい」ものとして
                    捉えていることが多い気がする。
                    おそらく、そんな人達同士で、圧力をかけるな、とか何とか
                    やりあっているんだろうなと、漠然と想像している(違うかもしれない)。
現在程インターネットへの接続が一般的ではなかった時代には、
                    親、教師、マスコミがおそらく三大情報源であった。
                    友人や近所のおじさんおばさんに比べて、ここから発せられる情報には
                    かなりの信憑性があったように感じられる。
                    そして、今から振り返ると、それはうわさ話と同等か、それよりは
                    多少信頼できるものとして受け取っておくのがよいなという感じだ。
子供にはインターネットへのアクセスを制限すべきというのは一理あるが、
                    その遮蔽フィルタにも当然ある種の意見が含まれているのは
                    忘れないようにしなければならない。